WJJについて

今日あらゆる分野で女性が活躍しています。ジュエリーの世界でもデザインや販売に加え、製作の現場にも女性が増え、クラフトウーマン（宝飾職人）という職業も珍しくなくなりました。

ジュエリーのマーケットを支えているのは主に女性たちです。欧米や日本以外のアジア諸国の女性はアクセサリー、ファインジュエリーと、さまざまなものを身につけています。一方、日本の女性のジュエリーの着用率は低いようです。ジュエリー（宝石）を持っていないわけではありませんが、宝石箱やタンスに保管し活用していません。そのため、日本は都市鉱山と言われています。

なぜでしょうか。日本では「ジュエリーは特殊なもの」「特別な時につけるもの」とされ、日常から離れたものと捉えている人が多いようです。

ジュエリーを企画し、製作し、販売することを職業とし、同時に実際に身につける女性ジュエラーたちは、そうではないと考えます。日本でジュエリー が普及し始めたのは約50年前ですが、この半世紀の間、私たちは、ジュエリーの文化、価値が、一般の方に伝わっていなかったと思うようになりました。ジュエリーの購入をお勧めする以前に、ジュエリーを身につける意味をお伝えすべきではないでしょうか。

ゴールドやプラチナ、宝石を用いたジュエリーは、衣類や皮革製品と比べると、最も経年変化が遅く、永続的につけられます。ワンランク上のファッション性を楽しめることができ、デザインが飽きたら、リメイクすることもできる、最もリサイクル率が高い商品です。不要になったら、売却することもでき、換金も可能です。

日本のジュエリーをもっと元気にしたいという思いから、2019年8月、Women Jewelers Japan／略・WJJ、ウーマン・ジュエラーズ・ジャパンは誕生しました。WJJはジュエリーのマーケットにより良い発展の力となろうとする人々が集まり、活動していきます。１人では不可能なことも同じ志を持つ仲間が集まれば、さまざまなプロジェクトも可能になります。WJJはジュエリーの仕事に関わる女性たちのネットワークを広げ、日本のジュエリー文化を次世代につなぐために活動を行い、日本のジュエリー業界の発展と未来のために貢献していきます。

ウーマン・ジュエラーズ・ジャパン
代表　渡辺郁子